りんごの木を植える。

高校の友だちが毎日更新してるので、ぼくも続けてみようと思います。

2023/01/10【8】眼精疲労と不満と焦り

昨日は所用で世田谷の成人式会場近くにいた。

今年は少し特別な式だった。なにしろ今年の新成人は過去最多という事だ。というのも、成人年齢の引き下げで成人となる年齢の幅が広がり、移行措置により18歳から20歳までが新成人となったためだという。まあ、このニュースに何の意味があるか分からないが。

世田谷の成人式は毎年区役所で執り行われていたが、今年は区役所の建替えにより別の会場で行われた。

式に向かう新成人はみな大人びていて、おしゃれでカッコよく、なんだか頼もしく思えた。新成人の中には、成人式に行かなかった人や、行けなかった人もいたと思う。ただ、人生で幾つかある区切りのタイミングとして、この日を迎えられたことそのものを祝福できていれば幸いと思う。また、この日を迎えられなかった人たちもいたことを、心のどこかにとどめ置いてほしい。

 

自身の成人式を振り返ると記憶が定かではないが、仲の良かった知人との触れ合いが思い起こされる。特に中学の同窓会では変わらぬ人も変わらない人も、中学の時の雰囲気で触れ合うことができたことは、自分にとっての財産のひとつだ。

ただ、成人式の時には少し後ろめたい気持ちもあった。大学2年の時だから、既に単位のほとんどを落としていて四年での卒業は絶望的だったし、大学生活でとても孤独を感じていた時期でもあったと思う。

でも結局は人と触れ合うことで元気になったりするものなので、そういう後ろめたさと同時に楽しかった記憶が残っていることは、改めてありがたいことだ。

その時イメージしていた大学生活や就職活動とは全く違う結果になり、結局大学卒業には7年かかって、名も知らぬ中小企業に入社した。そこから紆余曲折あり今に至るわけだが、その時の自分には少しは自慢できるし、なにより絶望的な状況だった大学時代の自分には胸を張って伝えられる。君はよくやっているよと。

 

まだ人生を振り返るには早過ぎるし、知らないことだらけで偉そうになどできないが、こうして我が身を振り返ることができる楽しみも、成人後の人間にはあるのだと少し温かい気持ちになる

ちょっとは、明日からもがんばれそう。