りんごの木を植える。

高校の友だちが毎日更新してるので、ぼくも続けてみようと思います。

2022/04/02

新卒で入った会社のことを思い出していた。オーナー社長でひどくわがまま、社員の待遇は悪く、社内の雰囲気の悪さやモチベーションの低さも目立った。その割に会社自体は50年以上も続いていて、どこからともなく前歴は立派な方々が幹部として入社しては辞めていった。

この会社でできた人のつながりはまだ残っていて、今でも仲良くしてくれる人が何人かいる。


実績や社長の人柄、待遇の悪さなど、あまり褒められた会社ではないと思うものの、半世紀続いていることはすごいことなのだと思う。

それでふと、自分でも何か半世紀続けることはできないだろうか、と思った。


おそらく余命は60年ほど。それよりすぐに死ぬ事もあるし、生きられたとしても健康で過ごせるのは50年と言ったところか。とすると今すぐに何かを初めても、自分ひとりで半世紀続けられることというのは、そうそうなさそうだ。寂しい限りである。

しかし、自分の子どもや孫世代に繋いでいけば、何かしら残すことができるのではないか。

このようにして人は、先祖代々の土地やお店などを守り続けできたのだろうか。なるほど感慨深い。

でも若い人は魅力を感じず、田舎を捨てて都会に出て、店を継がずに会社に入り、先人たちの繋いできたものを簡単に途絶えさせる事もあろう。

そう考えると自分が子供世代や孫世代に繋いでいきたいなどということを考えるのは、虚しい事なのかもしれない。

ただ後世まで綿々と続くなにかを残せるとしたら、それはとてつもなく立派なことだと思う。新卒の時の会社も、その点見直さざるをえまい。

そしたら自分は、一体何を残せるだろうか。