板は取り置きしてもらったので、来週取りに行く。かなりの出費だけど、気に入ったものが買えてよかった。
時々、アルバイトをしていた頃が懐かしくなる。学生の頃にしていたテーマパークのアルバイトは、いろんな背景を持った人がいた。役所を辞めてきた人、芸人の卵、怪しげな投資家、俳優の卵、訳ありの年配女性、病院跡取りの息子など。
学生は基本的に土日休日勤務で、学生同士が仲良くなることは多い。いろんな背景を持った人たちは、基本的には平日勤務で、あまり学生と交わる機会も多くなかった。
それでも、休日勤務で一緒になるときがあり、なにかと世話を焼いてくれた。
アルバイトは三交代制のレジ打ちか、品出しがメインだった。一日八時間勤務で、接客業とは言え肉体労働的な側面もあり、勤務後はとても疲れていたのを覚えている。
午後勤務の場合は午前中にかなり時間に余裕があるため、昼近くまで寝ていることができた。
最近ふと、あの頃に戻りたくなる。
楽しくて自由で、嫌なことはほとんどなく、たまに緊張する場面があってもネガティブな体験ではない。そして何より、人から感謝されたり笑顔でコミュニケーションを取れたことが、とてもやりがいを感じた。また少し特殊な環境での接客なため、お客さんもこちらも、どことなく演技がかっていたりして、それはそれで面白おかしくもあった。
あの頃は自由で、日々楽しんでいられた。
それが今は、何をするにも億劫で憂鬱な感じになっている。
自分が果たしてうまく機能しているのか、人からの評価はどうなのか、誰を頼って誰に従えばいいのか分からない。かなり迷子になっている。
そんな気持ちを、ただ憂鬱としか表現できないことが辛い。
アルバイトみたいに、日々楽しみを見つけられたらいいのに。
ここまで給料が上がってしまうと、アルバイトに戻っても半減以上の収入に下がってしまう。
ある程度蓄えがないと生活もできない。
でも楽しくて自由で、やりがいのある仕事に戻りたい気持ちは強い。
そんなことを考えていると、なんだか切ない気持ちになる。
御茶ノ水にスキーショップが多くあることを初めて知った。
少しマニアックな店で、アトミックの型落ちブーツを買う。セットでアトミックの板を取り置きしてもらい、後日買う事に決めた。
今シーズンは滑りに行けたらいいな。
いや、絶対に行こうと思う。