最近読み始めた本に、こんな事が書かれていた。
大事なことは、これは義務ではなく権利であるということ。
なぜなら、「自分で決めてないといけない」というのは、一見自由に見えても、実際にはその義務の中に取り込まれてしまっているからだ。
好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術
- 作者:南 章行
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2019/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
上の一節を読んで、なんとなく、過去に経験をした出来事を思い出した。
確か小学校に行く前か、行き始めた頃だったと思う。あまり自分のやりたいことや欲求がなく、しょっちゅう母や兄の後ろをついて回っていた。そのくせ少しわんぱくが出始めて、兄に習って口が悪くなっていたと思う。
正月ぐらいの時期だったか、商店街の福引きで、兄と揃ってディズニーランドのペアチケットが当たった。兄と弟で順番にガラガラを回し、揃って出たものだから、周りは大騒ぎだった。
そのチケットを持って、人生で初めてディズニーランドに行った。多分、覚えている限り初めてなはず。。
当時はシンデレラ城の中にアトラクションがあった。内容はあまり覚えていないが、たしか城の中を探検するツアーで、ガイドさんに説明してもらいながら歩いていく。ところが、途中でハプニングが発生して、変な悪者を倒さないといけなくなる、確かそんな内容だった。
ツアーの最中、何かの拍子に悪者が出てきて、それを倒すためにはツアーの中で一人、勇者役にならないといけなくなった。
ガイド役のキャストが、だれか勇者役をやってくれと頼んだ。ただ、私がいたツアーのメンバーは結構ノリが悪く、だれも立候補しない。そこでぼそりと、「悪口くらいなら言ってやる」とかなんとか、誰にも聞こえないくらいの声で独り言ちたつもりだった。
さすが、ガイド役のキャストには聞こえていた。
「じゃあ君で」といわれて、一緒になって悪者を倒した。もはや記憶は定かでないが、ツアー参加者全員で倒すような形で、ハッピーエンドだっと思う。
当時の年齢だと、ヒーローシリーズや戦隊モノが大好きだった。心では主役になりたいと思いながら、ごっこ遊びは兄が主役だったし、学校ではかなり目立たないキャラだった。
だから、こんな形で主役のようになれるとは思わなかった。
そこで初めて、あ、別に自分が主役でもいいんだ、と思った。
そんな経験を、先の本の一節を読んでいて思い出した。
自分は人生の主役であるし、自分のことは自分で決めていい。この言葉が、今の自分にとても刺さった。
そういえば、シンデレラ城のアトラクションが終わった時に、勇者役の人には記念のメダルが配られた。
私も貰ったのだけど、いまやメダルの行方は分からない。。