そういえば年末に、界隈では話題となっている「悟空のきもち」に行ってきた。
https://goku-nokimochi.com/sp/ginza.html
京都発、話題のヘッドスパ。
なかなか予約が取れないため、気長に空きが出るのを待っていたところ、年末の一コマがキャンセルに。
急いで登録を進めて予約したのが、当日の3日前くらい。おそらく平日にはこんな臨機応変には予約出来なかったろうと思い、年末の仕事が無いタイミングとたまたま見つけた自分に感謝。
銀座の片隅というか、京橋駅と銀座一丁目駅との中間辺りにあるビルの10階が銀座店となる。
エレベータホールを出て店の前に着くと、目の前に大仏の顔があり、この時点で圧倒される。すぐに奥からスタッフが迎えに来て、靴を脱ぐように促される。なんとも特別感というか、アトラクション味がある。
ちなみにこのスタッフの方には、受付から会計、マッサージ、最後の案内まで一連の接客をしてもらうことになる。
大仏の顔の正面に用意された待合用の椅子に座り、説明を受けて会計を済ませる。
マッサージのために着替えも用意されているようだったが、特に必要を感じなかったのでそのまま。
ちなみにその日の服装は、ゴルフ用のスウェットパンツにハイネックのセーターだった。結果的に特に問題なかったわけだが、気になる人は着替えるのも良いかもしれない。
さて、マッサージ用のブースの入り口が開くが、そこから先は小声で話すことになる。少し不便だが、店の世界観やマッサージ中の客の迷惑にならないように気をつける。
扉が開いて宇宙を感じさせるような奥行きのある空間に入場。今回は少し手前のブースで、黒いカーテンを開けて案内される。
3畳ほどの空間、入り口に足を向けて席に着く。正面には怪しげなランプがある。
そのランプの注ぎ口から泡が噴き出すのだが、その泡が弾けた時に眠りへと誘われるのだという。
この時、メガネをつけていなかったために、ランプの形も朧げなことに少し後悔した。
そんなこんなで1時間弱の施術が始まる。確かに快適で、時折眠りに落ちたりイビキをかいたり、口の中に溜まり始める唾液でむせ返らないか心配しながら終わりを迎えた。
しっかりとした眠りに落ちるのは、何度か経験して慣れた頃なのだろう。
施術がおわり、個室を出て幻想的な雰囲気の廊下を進む。その世界を抜けると、白基調の落ち着いた休憩室に案内された。小綺麗な美容室の待合スペースといった雰囲気。
そこでウォーターサーバーの水を飲みながら、施術へのアンケートに記入する。
また、アンケートには招待コードが記載されている。このコードを使って、休憩室の入り口にあるタブレットで次回予約をすることができるという。また、3回目(正確には3の倍数回)の施術が終わった時には、2人分の予約ができるという。
なるほど、こうやって口コミや紹介制に似た形でファンを増やしているのだ。
とはいえコロナ禍で施術枠数が絞られていることで、ここでの予約さえかなり難しい。土日や平日夜の時間帯はほとんど埋まっていた。
話の種にというか、一度は経験してみたいと思っていたので、来られてよかったことは間違いない。
ただ、これだけ時間枠が少ないと次回予約さえも難しく、特にフルタイムで働く人間は、まとまった休みの時の平日にしか来られなさそうである。
一応3月の平日昼間に空き時間を見つけて予約を入れておいた。日程変更は一度まで可能らしく、こまめにみて休日に入れ込むのが良さそうだ。
ヘッドスパなるものはヘアサロンでやるくらいしか経験がなかったし、普段からマッサージや整体もろくにやったことがなく、あまり比較出来ないのが難点だが。
ここの店は何やらいくつか特徴的な要素があるように思う。
- 摩訶不思議な世界観
- 安らぎの個室(幻想的な効果音と落ち着ける空間)
- やさしい施術
- ファン作りと広げ方
元々京都で展開して東京進出し、口コミで人気が広まっただけはあって、きっちり世界観を作り込んでコアなファンを増やしてきたことが功を奏していそうだ。
これこらマス向けに拡げていくのか、ファン層を育て上げていくのかは分からないが、どんな風にサービスが成長していくのか楽しみだなとも思った。