今日話題になる「デザイン」を歴史的に紐解けば、産業革命が生まれたイギリスに行き着く。
大量生産大量消費により、多くの粗悪品が世の中に出回っていた。
そこで、当時の芸術家や建築家、一部の生産者が立ち上げたのが、アーツクラフト運動と呼ばれる美術工芸運動だった。氾濫する低品質な粗悪品のデザイン改善に取り組んだのだ。
その過程で生まれたのが、「デザイン」という分野だという。
この動きの中で生まれたのが、クラシカルデザインを得意とするデザイナーである。
彼らは、自分たちの哲学や主義思想をデザインの中に表現して、ものとして表現することを得意とする。
これがひとつ目のデザイナーである。
次に、コンピュータが生まれた時に新しいデザイナー像が生まれた。
コンピュータは発信側と受信側がいて成り立つものだから、基本的にはインタラクティブな体験である。
そこで、ユーザーのためのデザインが生まれることになる。
これらを得意とするのが、アメリカ西海岸を中心に急速に影響力を持ったデザイナーである。これが二つ目のデザイナーである。
両者は時としてそのスタンスの違いから対立することがある。
しかし、これを乗り越える必要が出てきた。