りんごの木を植える。

高校の友だちが毎日更新してるので、ぼくも続けてみようと思います。

2019/06/03 職場の女の子との恋を諦めた

4月からマーケの取りまとめとして色々とやっている。

施策の企画立案や業者選定、情報の取りまとめ、購買、予算計画の策定、各種KPIの設定も、素人なりにやってはみた。


ただ、やはり素人に毛が生えた程度の出来にしかならない。


稟議を通しにも一苦労して、人間関係も悪くなり、自分から気持ちを閉ざして会話もせず、本来やるべき細かな業務もやらなくなった。どうせ陰で色々言われていて、都合のいい時に使われるような立ち位置なんだろうなという気もする。

ある時はまだ在籍しているにもかかわらず、管理部門の人間が最終退出して一時締め出された時もある。嫌がらせ。

なにも落ち度はないのに、1週間おきに同じ注意をされる。2度目ですと言われても、こちらには落ち度はない。他のメンバーにも確認したことだから、間違いない。


正直これまで、人間関係には何の不自由もなく生きてきた。けれども29歳になった今、初めて人間関係が怖いと思った。それはもしかしたら自分に落ち度があるかもしれないし、知らず知らずのうちに人を不快にさせてしまっていたのかもしれないし、そういうところに気が回らなかった部分は自分の未熟さゆえだと思う。

けれども、こういう陰湿なことをされると本当に嫌になる。


本当なら、もっと仕事のできる人なら、周りの人たちを巻き込んで、どんどん進めていけるのだと思う。

けれども、おれはそんなことができる人間ではなかったみたいだ。

もっと成長したいとか、もっと事業を前に進められるようになりたいとか、自分がどうなりたいのかあまり考えずに、当たり障りのないことを目標にしてやってきたのかもしれない。

内省も、自己認識も足りてない。だからこんな風に悩むし、立ち止まるし、勝手に苦しんでいるんだと思う。一方で、苦しんでいる自分に満足しているところもある。そんな自分がどうにも好きで、憎たらしい。本気で嫌なら心の底から変えようとしているはずなのに。なにか言い訳めかしい気持ちと、苦しんでいる姿への愛着や、それに親身になってくれる優しい人に甘えているんだと思う。

こういう嫌らしい気持ちを文字にしても、危機感も不安も湧いてこない。みんな優しくしてくれるから、もう少し悩んで落ち込んでおこうみたいな気持ちが読み取れる。


そんな気持ちの矛先に、職場の女の子がいた。小柄で顔立ちの整った、少しハスキーな声をした可愛らしい子だ。

酒に溺れる癖に、毎回度を超えた量を飲むから、最近は体調を崩したり救急車で運ばれたりもしたみたいだ。

それでもふとした時に差し向けてくれる優しさと、無邪気で可愛らしい笑顔に癒された。

だから好きになった。

何度かデートをしたし、いい雰囲気になった。ただ、一度おれがデート中に体調不良になり、最後に分かれた際も見送ることができなかったときから、少し距離を置かれてしまった。

これはおれが悪い。それ以降、誘ってもあまりつれない感じで、今日も焼き鳥を食べに行こうと誘って、久々にオーケーをもらったから楽しみにしていた。

でもやっぱり断られた。お互い仕事も忙しくなっていた。

ただ、もし今日いい感じになれていたら、区切りとしても、告白するつもりでいた。

今日の機会は2度とないと思っていた。約束した時はとても嬉しくて、仕事の嫌なことも忘れてハッピーな気分だった。

でも断られた。仕方ない。

なんかそんな事をうじうじしていたら、いつの間にか、もう仕方ないし、次に行こうという気持ちになった。

相手だって、いつまでも誘われてなにも進展がないのではどうしていいのかもわからないだろうし。もう多分、迷惑なんだと思う。

そんな事を考えていたら、ふとなんの感情も湧かなくなった。それどころか、そんな事を考えていることが、どこか滑稽に感じた。


人に求められる事はとても嬉しいし、承認欲求を満たしてくれる。

だから、求められる事が、人や仕事を好きになるきっかけである事が多かった。

でもそれは、受動的な人生だと思う。

もちろんお互いが好きになって、お互いが必要とし合う事が理想だとは思うけれど。


誰にも嫌われたくない気持ちが強すぎて、自分から好きになったりする事に自信を持てない。相手が好きなら、おれも好き、みたいな。でもこれも良くないんだろうな。


人間が幸福感を感じる時というのは、自分の人生を自分が決められるという、自己決定権が保証されている時だという。

それでいうと、おれは周りにこの権利を委ねすぎているのだと思う。


自分探しとかやるつもりはないが、やっぱり自分の心に耳を傾けるべきだ。

情に流されることが一番ダメだ。

もっとグロテスクに自分の感情を読み解いて、もっとドライに意思決定して、もっとドラスティックに行動しないといけないのではないか。


そんな気持ちになっている。

悩みは多い。でも、解消していく勇気が湧いてきた。

取り敢えず、自分の夢や目標は諦められないことが多いから、泥水啜ってでも這いつくばって、汚く惨めにだらしなく生きていくんだろう。

ただ、職場の女の子との恋は諦めた。