2023/01/08【6】焦りと不安と緊張感
久しぶりに難しい本を読んでいる。内容の整理も兼ねて、読んだタイミングでまとめていこうと思う。
野矢茂樹 "ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い" 岩波書店 2022
整理①
第1章 語は対象の名前なのか
ウィトゲンシュタインの哲学は前期と後期に分けられる。代表する著作はそれぞれ、前期は『論理哲学論考』、後期は『哲学探究』となる。
第1章では前期と後期で対象としたものと、その違いについて考える。
そして『哲学探究』では『論理哲学論考』で考えた言語観を壊し、
1-1 言語ゲーム
「言語ゲーム」という概念
語の目的や働きが明瞭に見て取れなくなることへの課題
1-2 治療としての哲学
ウィトゲンシュタインの哲学観
哲学は問題を解消すること
完全な明晰さ
1-3 「語は対象の名前である」という言語観
『論理哲学論考』の考え方
「言語において語は対象を名指し」
「文はそのような名指しの結合」
「言語の本質は記述であり」「真偽が言えること」
哲学問題が思考不可能であると結論
『哲学探究』ではこれらの考え方を打ち壊そうとする
1-4 語の意味を教える
語の意味を直示的に教えられるか
いっさいを言語ゲームで捉えようとする新たな言語観